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大阪市の空き家は放置せず活用のチャンスに変えよう

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大阪市内でも空き家問題が静かに広がっています。実際に不動産の現場で空き家の相談を受けることもここ数年で確実に増えてきました。けれど、空き家は適切に活用すれば大きな可能性を秘めた資産にもなります。今回は大阪市における空き家の現状と、活用のポイントを現場経験をもとにわかりやすく紹介します。

大阪市でも増えている空き家問題の現状

大阪市は日本有数の大都市で商業や観光、ビジネスの拠点としてにぎわっていますが、一方で高齢化や相続をきっかけに空き家となる物件が増えてきています。特に中心部から少し離れた古くからの住宅街では、親世代が暮らしていた家が使われなくなり、そのまま何年も放置されているケースをよく見かけます。

空き家を放置すれば、老朽化による倒壊リスクだけでなく、雑草の繁茂や不法投棄、不審者の侵入などの防犯・衛生上の問題も出てきます。こうした状況を受け、大阪市でも「空家等対策計画」を策定し、管理不全の空き家に対する対応を進めています。しかし最も重要なのは、所有者が早い段階から行動を起こすことです。

リノベーションや賃貸活用で新たな資産に変える

空き家は使い道次第で大きく生まれ変わります。大阪市内の空き家は、交通の利便性や生活インフラの整備状況が良い物件も多く、リノベーションによって魅力的な物件に再生される例が増えています。私も担当した物件で、築40年を超えた戸建を若い世代向けのデザイナーズ賃貸にリフォームし、人気物件に生まれ変わらせた経験があります。

最近では賃貸住宅だけでなく、シェアハウス、カフェやショップなどの店舗活用、またインバウンド需要の回復を見越して民泊施設への転用など、選択肢は非常に広がっています。特に大阪らしい古民家の雰囲気を残しつつ再生するスタイルは、観光客からも人気です。

活用前に確認したい空き家の注意点

空き家を活用する際には、事前の調査と準備が欠かせません。建物の構造や耐震性のチェックはもちろん、必要に応じて耐震補強や大規模な修繕が必要になることもあります。また、相続登記が完了していないケースも多く、法的な名義変更の手続きから始める必要がある場合もあります。

リノベーションや活用方法を具体的に決める前に、専門の不動産業者や建築士、司法書士などに早めに相談するのが成功のカギです。私も日頃から「悩み始めた時が動き出しのチャンスですよ」と所有者の方にアドバイスしています。